辰野町立川島小学校 PTA副会長
富永 綾さん
■ 家族構成を教えて下さい。
主人と娘(小五)、パピヨン2匹です。
■元々のお住いは?
長野県南箕輪村です。
■川島に引っ越された理由は?
娘の不登校が全てです。
■お嬢さんが不登校になられた時のことをお聞きしてもいいですか?
娘が3年生になって、4月からリコーダー(たて笛)の授業が始まって、6月が音楽会だったんです。
6月の頭に授業参観があって、音楽の授業でした。
リコーダーを上手に吹けなかった娘の前に先生が立って、皆の前で「もっと練習しなさい!!」って...。
それから音楽の授業がある日は休むようになって、音楽会には出たけど、音楽が嫌いになっちゃったんです。夏休み明けから半年学校へ行きませんでした。インターホンが鳴ると、玄関から1番遠い部屋に逃げ込んだり、夜中に泣くようになってしまいました。
私自身も引きこもるようになってしまったのですが、冬休み前にちょっとした出来事があって、他にも色々あって、「もう学校に行かなくてもいい!」ってふっ切れました。
主人の会社が辰野町だったので、何かの時に役場の方と雑談をしていて、川島小学校を紹介されたんです。最初12月に主人と3人で見学に行った時、娘は車から降りることができなかったんですが、1月に娘と2人で見学に行った時、英語の授業を見学していたら、外国人の先生が一緒にやろうと声を掛けて下さって、授業が終わったら上級生が「一緒に遊ぼう!」と声を掛けてくれて...。娘は「この学校だったら通いたい。」と言ったので迷いはありませんでした。
■川島小学校に通うようになって、お嬢さんの様子はいかがですか?
川島小学校では、音楽の授業でリコーダーを使わないんです。
■えぇ!?
川島小学校に通い始めた最初の音楽の授業で、リコーダーを持って来るよう指示があったのですが、娘が学校でパニックになってしまったんです。当時の校長先生が、娘からリコーダーを取り上げて「リコーダーはやりません!」って。だから川島小学校では普通に音楽の授業はやっていますが、娘がリコーダーを使うことはないです。
■すごい!!で、学校生活ではどのような様子なんですか?
こだま学級(※1)のお子さんとの交流で気づきが多くなりましたね。
一人っ子だけど面倒見が良くなって、困っている人にすぐ手を差し出すようになりました。
川島小学校では先生に促されなくても、子供達が自主的に提案して、こだま学級のお子さんが困らないようにするんですよね。
小規模校だから任される事が多くて、時々プレッシャーになるんですね。
そんな時は一日学校を休むと翌日から行かれるんです。
学校を休んでも、皆が待ってくれているから。
行く、行かないは自分で決めています。
■富永さんは今年PTA副会長ですが、お忙しくないですか?
PTA活動は忙しいけど、心地良くて楽しいです。
大規模校ではできなかった事ができるし、繋がりが面白いです。
■これは小規模校のデメリットだと、お感じになっていることはありませんか?
人間関係が濃すぎるので、他に逃げ場がない、相談できる友達がいない、という問題があるように思います。その分、しっかり話を聞いて下さる先生が揃っています。
※1 こだま学級・・・障害のあるお子さんの為のクラス